2005年09月30日

答案構成講座

弁理士試験合格者ならおそらくほとんど知らない人はいないだろう有名な講座。代々木塾の堤先生が担当している。

特許法・実用新案法が8回。意匠法が4回。商標法が4回の計16回の講義。それぞれその半分が出願段階についての講義で、もう半分が権利化後についての講義になっている。毎回、4つの問題があり、それぞれに答案構成例と模範解答例が記載されている。問題は基本的に事例問題が中心で、そのほとんどが新作問題。

論文合格するためには、一般に答案構成講座の3年分のレジュメを読み込む必要があるとさえいわれている。3年分ぐらいで、論文筆答試験に必要な知識がほぼ網羅されるということだろうか。どの受験機関を利用する人も少なくともこの答案構成講座のレジュメには何らかの形で目を通しているという人がほとんどだろう。この答案構成講座に記載されていることは、ほぼすべての受験生が本試で記載してくるので、知らないで項目を落としたりすると非常に不利になる。ただ、試験委員もこの答案構成講座のレジュメに目を通しているので、答案構成講座で出題された問題と似たような問題は出題されないという噂もある。

「答案構成」という名前が付いているが、大まかな構成を述べ、レジュメをひたすら読むという講義が多い。答案構成講座を一通り受講すると論文がとりあえず書けるレベルには達する。あとは、基本レジュメの理解や1月から開始する答案練習会などで実践を積めば、なんとか論文本試験には対応できる。

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投稿者 nabe : 21:26 | コメント (3) | トラックバック

2005年09月23日

基礎答練

私がオススメする講座の一つに基礎答練があります。

各受験機関でその名前が違うと思いますが、基本レジュメの再現を行う講座のことです。
受講している当時は、本当にアホくさい作業だと思っていましたが、最終的に自分に一番ためになった講座のひとつであると思っています。

代々木塾の基礎答練であれば、あらかじめ出題される基本問題とその解答が3つほど事前に配布され、それを答練の会場で再現します。

初学者の方に、基本レジュメを馬鹿にして事例問題ばかり見ている方をたまに見かけます。事例問題中心の学習ももちろん大事ですし、事例問題中心の学習方法でも最終合格することはできます。
ただし、基本問題中心の学習をしている人に比べて応用が効きにくく、出来不出来の波ができてしまいます。確実に合格するだけの力を身につけるのであれば基本レジュメによる学習は必須なのです。基本レジュメの重要性については、また追々説明したいと思います。

基本問題のインプット作業は意外に面倒な作業でなかなか自分だけだとできないのが実情です。
ですから、強制的にでも頑張らなければならないという環境を作って基本問題のインプット作業ができるようにすべきだと思います。毎回、成績表に載ることを目指したり、必ず成績表の左側に載るようにするなど簡単なことでよいので自分に課題を作るのもよいことだと思います。

暗記するのが得意だという人はあまり見かけたことはありません。ほとんどの人が暗記は苦手です。
ただ単純に記憶するのではなく、書かれている文章を理解して覚えるのがよいでしょう。

最後に、この答練を受けるに際して必ず守ってもらいたいことがあります。
それは、必ず予習して完全に3題頭の中にインプットして臨むこと。そして、欠かさず出席することです。
そして、できる限り通学の講座を申し込むことです。通信でもよいのですが、自宅でやると甘えが出てしまいがちですし、周りに頑張っている人がいるという緊張感もあまり感じられないので。

仕事をしているとなかなか自分の思うようにはいかないのは当然ですが、寝る時間を惜しんでも頑張るだけの価値はあると思います。

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投稿者 nabe : 11:39 | コメント (7) | トラックバック