2005年12月08日

論文答練(3) 論文答練の選び方

様々な受験機関で年明けから論文答練を開始します。
受験生にとっては、どの答練を受講するのがよいのか迷うことかもしれません。

自分が経験したことのある代々木塾と早稲田セミナーの答練の利用方法を
ここで紹介したいと思います。残念ながらLECは利用したことがないので、
ここではご紹介することができません。

あくまで一例ですので、参考程度に読んでいただければ結構です。

以下の分析は自分の主観がかなり入っていますが、
自分の感想では以下の通りでした。

 代々木塾早稲田セミナー
採点
問題
解説
受験者層
採点方式項目重視流れ重視
採点調整ありなし(?)

代々木塾の問題は比較的難しい問題が少なく、その場で考える問題が多いように感じました。やや実践向きの問題が多く、復習する際に出題されたこと以外の知識の習得はほとんどありませんでした。
ただ、受験者層が比較的しっかりしているのと、採点に二重チェックがかかっているので、採点には好評があります。

逆に、早稲田セミナーの問題は、難しい問題が多く、復習の際に出題内容だけでなく、さらに一歩進めた学習も期待できる問題が多かったように思いました。また、模範解答も論理の流れを重視した答案になっているので、項目列挙を優先する傾向のある代々木塾に比べて参考になる点が多かったように思います。

なお、偶然だと思いますが、私が合格した年の特許法の二問目はその年早稲田セミナーの答練で似たような問題が出題されていました。

代々木塾の答練も早稲田セミナーの答練も両方受講していただきたいのですが、
時間やお金の都合などでどちらかしか利用できないというのであれば、
代々木塾の答練を受講し、早稲田セミナーの問題と解答一式を教材掲示板などで譲ってもらうのがよいと思います。
教材関係の掲示板の情報は過去の記事をご覧ください。
http://mypage.s7.xrea.com/x/blog/archives/2005/09/post_34.html

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投稿者 nabe : 22:39 | コメント (1) | トラックバック

2005年11月24日

論文答練(2)

皆さんは何年合格を目指されているのでしょうか?

社会人でお仕事をされており、勉強時間の確保が厳しい方、比較的時間の融通が利く学生の方、皆さん様々だと思いますが、個人的には、是非1年合格を目指していただきたいと思います。
それぞれ立場も違うことですから、結果的に1年合格できなくても、それは仕方ないことだと思います。
ただ、3年合格を目指していてもたいてい3年よりもっとかかるでしょう。1年合格を目指していても、たいてい2~3年で合格される方がほとんどです。それは、弁理士試験に限らず、どの世界でも一緒です。
基本書の再現だった過去の弁理士試験とは違い、最近の弁理士試験は長く受験をしていればそれだけ合格の可能性が高くなる性質のものではないと思います。できることなら、短期間に集中して一気に合格されることをオススメします。(長く受験をしていると気力がもたなくなります。)

もしも、1年目に合格するつもりであれば、1月からの論文答練には是非参加するようにしてください。
他の受験生の様子が分かるとともに、自分に足りないものを把握することができるので、学習の目標がはっきりするからです。この時期の学習がもっとも効果的です。この論文答練を受けないで最終合格はないと思ってもらってもいいです。

次回は、オススメの論文答練について書きたいと思います。

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投稿者 nabe : 02:14 | コメント (1) | トラックバック

2005年11月21日

論文答練(1)

もうすでに早稲田セミナーなど答練を開始している受験機関もあるようですが、
本年度から始めた初学者含め1月から開始される受験機関の論文答案練習会(以下、論文答練)を是非受講してください。

自分は、本年度から受験勉強を始めたばかりだし、分からないことだらけだからまだ早いと思われるかもしれません。私は、短答試験の勉強をしなければならないから、論文試験の勉強まで力を入れられないと思われるかもしれません。

しかし、この時期、論文答練を受講しているか否かで、その後の合格可能性が全然違ってくるんです。
それだけ大きな力がこの論文答練にはあります。

まず、論文答練は、その年論文本試験を受験するであろう弁理士受験生の大部分が受講します。
昨年度ギリギリ不合格になってしまった方や何年も受験勉強をしているベテランの方までたくさんの受験生が受講しているはずです。この論文答練でまず自分が受験生の中でどの位置にいるかということを把握してください。意外と上位にいることに気づけたりして、モチベーションが上がったりしますよ。

そして、論文答練は学習のペースメーカーになります。人間、受けるからには悪い点数をとりたくない、かっこうわるい思いをしたくないと思うものです。一夜漬けでもいいですから、論文答練のために予習をしてください。論文答練が終わった頃には、意外と自分がレベルアップしていることに気づくかもしれません。

次回からまた少しずつ論文答練対策について書いていこうと思っています。
よろしくお願いします。

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投稿者 nabe : 23:19 | コメント (0) | トラックバック