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2005年10月23日

学習方法(1) 商標法(~12月)

商標法が苦手という方が結構いらっしゃるみたいです。
特許を仕事にされている方が根本的な考え方が違う商標法を学ぶと混乱するからでしょうか。商標法と意匠法とで類似に関する考え方が異なるからでしょうか。将来使わないであろう法律を勉強するのはモチベーションが上がらないからでしょうか。

意匠・商標は特許・実用新案と同じだけの点数配分になっているので実は意匠・商標ができないと合格は厳しいです。逆に、意匠と商標ができるとこれらの科目を苦手とする人に差をつけることができるので実はがんばり甲斐がある科目だと思います。

私個人としては、弁理士試験だけに関して言えば、必要な法律的知識も少なく、複雑に絡み合う事実関係を整理しさえすればよい意匠法や商標法の方が特許法より解きやすかった印象があります。

しかも、意匠や商標は論文試験で毎年、大問1問出題されますが、特許が大問あたり1時間であるのに対して、1時間半も試験時間があります。最近の傾向として意匠や商標は項目列挙型の試験内容になっているといえます。項目を挙げれば挙げるほど点数をのばすことが可能です。論文試験の受験者が年々増え続けている状況で、このような項目列挙型の問題は採点がしやすく、合格者と不合格者を振り分けしやすいのです。そうすると、当分の間はこのような時間内にどれだけの項目が列挙されたか問われる試験が続くことでしょう。

商標を理解する一番のよい本は青本です。青本を読み込むことが商標理解の一番の近道だと思います。まずは、法目的、3条、4条、防護商標の64条近辺、取消審判の50条近辺、商標権の効力の25条近辺から読むことをおすすめします。基本レジュメと対比しながら読むのもよいでしょう。
あとは、ひたすら答案構成講座や答練の問題などを解き続け、そこで知識を吸収していく方法がよいかもしれません。短答試験対策をする段階になれば商標法の知識が嫌でも増えますから、あまり不安にならないことです。

基本書として網野先生の商標などを挙げる人がいますが、この本を読むとその年は落ちるというジンクスがあるぐらい危険な本ですから個人的には手を出さないのが無難だと思います。何故かというと、おそらく読むのにかかった時間ほど効果が上がらないからかもしれません。結構分厚い本でしっかり読み込めば実力が上がるのでしょうが、少なくとも今の弁理士試験のみに関して言えば、不要だと思います。

少し俗っぽくなりますが個人的におすすめな本として商標教室という本があります。わかりやすく比較的簡単に読めてしまいます。時間がある人は試しに読んでみるのもよいかもしれません。ただし、弁理士試験用の書籍ではないので注意してください。


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投稿者 nabe : 2005年10月23日 10:42

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コメント

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投稿者 naked 3 palette : 2014年07月23日 01:05

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