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2005年10月29日
論文の書き方(9) 他の受験生の項目列挙を予想する
論文の書き方の9回目です。今回のポイントは「他の受験生の項目列挙を予想する」です。
項目はなるべく多く列挙した方がよいと前回書きましたが、何でもかんでも列挙すればよいと言うわけではありません。試験委員の項目リストに書かれているだろう項目を列挙する必要があります。そのためには、問題文からどの項目が項目リストに列挙されているかを予想する必要があります。ここでは、題意把握力が試されます。
ただし、今の試験は一部少数の合格者が受かる試験ではなく、4人に1人という確率で600人も合格する試験です。そうすると、他の受験生が挙げていない項目を一生懸命に挙げることに力を注ぐより、皆が挙げるような項目を落とさないよう心がけることが重要になってきます。それは、答練などの順位などでも分かることだと思います。
それでは、具体的にどの様な対策をしたらよいでしょうか。
論文試験は、各試験委員の先生が各自問題を作成したものを持ちより、その中からよい問題を選定して実際の試験問題とするそうです。毎年の試験委員の先生の情報は特許庁のホームページに公開されています。試験委員の先生方の本や雑誌の記事などに目を通しておくとよいかもしれません。
平成17年度弁理士試験委員の公告
他の受験生がどの様な項目を挙げてくるかを予想するための対策としては、受験機関の答練などを積極的に利用するのがよいと思います。特に、時間内に同じ本試と同じような環境で作成された受験生の優秀答案は他の受験生のレベルを知る上でも非常に参考になります。代々木塾の答練は受験生の優秀答案に加筆訂正を加えた形で活字という形で提供されますが、早稲田セミナーの答練は受験生の書いたそのものの答案のコピーが提供されますので、書かれた内容だけではなく、字の綺麗さ、文字の間隔、文字の訂正の仕方などいろいろ参考になる点もたくさんあります。
また、その年の各受験機関の講座のレジュメなどからも、受験生が書いてくる内容を予想することができます。特に、代々木塾の答案構成講座や各受験機関の答練などで出された問題と似たような問題が本試験で出題された場合は、合格レベルにある受験生はほぼ完璧に再現してくることが予想されますので注意しておくべきだと思います。
【まとめ】
- 試験委員の項目リストを予想して、その項目を列挙することを心がける
- 他の受験生が何を書くかを予想することが大切
投稿者 nabe : 2005年10月29日 13:06
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コメント
nabeさん
いつも参考になる記事有難うございます
また色々アドバイス本当感謝しています
自分も試行錯誤しながら勉強頑張っています
またアドバイス宜しくお願いいたします
ぜひお聞きしたいことがあるのでまたメールしますので宜しくお願いいたします
記事にして欲しい欄にも記入しておきますので。
またお時間ありましたらメールお待ちしております
投稿者 BBKING : 2005年10月29日 13:39