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2005年10月03日

論文の書き方(1) 題意把握

私なりの論文の書き方について書きたいと思います。これから書く内容は、万人共通でなく、それぞれの考えがあると思うので、参考程度に読んでください。

これから数回に分けて説明していきます。

論文を書く際に、もっとも重要なことは「題意を把握すること」でしょう。
「題意把握」とは、問題の出題者が意図することを理解すること。すなわち、出題者書いてほしいと思っていることを論文にして書くことです。小学校~高校までの国語の試験問題に似ていますが、出題者の考えていることを推測する力というのが非常に重要になってきます。

それでは、どの様にして出題者のいいたいことを推測すればよいのでしょうか。

結論から言うと、問題文を一言一言を丁寧に読むことです。
論文の問題を作成するとき、たいてい出題者は何を書かせたいかということをまず考えてから問題をつくります。そして、その書かせたい内容に基づいて事例を作っていきます。幸い弁理士試験の論文筆記試験の問題文にはいらない言葉はほとんど含まれていません。その一言一言が解答のヒントになっているといってもいいぐらいです。問題文に書かれている出題者からのヒントを漏らさず取り出すことが、題意把握の第一歩です。

ただ、どこがヒントになっているかというのは、ある程度法律的な知識、論文を書いた経験がないとなかなか見つけにくいというのが現実です。それ相応の実力も必要であるというのはいうまでもありません。

題意把握というのは、合格可能性の十分ある受験生でも非常に難しい問題です。ひとつ題意を把握し間違えて、論文の内容が全く正反対の内容になってしまうこともあり得るからです。項目ひとつ見落とすことで、合格不合格が決まってしまうこともあり得ます。十分に実力がある受験生でも論文試験で不合格になるのは、この題意把握ミスによるところが実は非常に大きいのではないでしょうか。


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投稿者 nabe : 2005年10月03日 23:24

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