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2005年10月06日
論文の書き方(3) 問題文の理解と目的の設定
論文の書き方の第三回です。
今回は、問題文の理解と目的の設定について書きたいと思います。
問題文を自分なりに理解することができたら、次にするのは問題文に書かれていることから最終的に導き出したい事柄を目的として設定することです。
例えば、「以上の場合、被告はどの様なことを主張できるか」という場合は、「被告の主張」が目的となります。また、「~について論述せよ」という場合は、二つの対立する見解を比較検討してどちらか一方が優れているということを述べる必要があります。もっと具体的に、「差止請求はできるか」という問題の場合には、差止請求ができるか否かが問われていることになります。
最終的に何を出題者が求めているのかをしっかり把握して、最終的な結論を「明示的に」答案に書くことがとても重要です。結論を曖昧にしたまま答案を終了してしまうことは、採点者に結論はどちらでもいいですよといっていることと同じです。たとえ、それまでの論理構成から導き出すことができる結論が明らかであっても、明示的に結論を書く必要があります。
そのためにも問題文を読んで、最終的な結論となる目的を明確に意識する必要があります。
投稿者 nabe : 2005年10月06日 13:46
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